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名鉄揖斐線・廃線物語 叙情的写真集11 
 最後の春 −station政田−
政田駅 (撮影日 05/03/16)
 

 鉄道が廃止され、駅がなくなるということは、いうまでもなく駅周辺のいろいろな人に影響を及ぼします。
 政田駅のすぐ西には、地元では有名な政田菓子店があります。ここの自家製サンドウィッチは朝早くでないと購入できないほどの人気商品です。
 写真は、駅で対向電車を待つモ770形高橋尚子デザイン電車と政田菓子店です。中央の黄色い旗には、「手作りフレッシュサンドイッチのお店」とあります。

 

「奥さん、鉄道が廃止されても、ここの店はあまり影響はないでしょうね?なってたってサンドイッチおいしいから。」

奥さん

「そうだといいんだけど・・。バスは走っても、バス停が離れているから・・・。」

「そうか、この前をバスが走るんだ。」

奥さん

「そうよ、この狭い道をバスが走るんやがね。でも、駅の前は狭いでしょ。だから、政田のバス停は、向こうの西側の広いところにできるの。」

「今、あんなにたくさん駅に自転車が止まっていますが、あれはどうなるんでしょう。駅がなくなればあそこには置けないでしょう?」

奥さん

「そうそう、それも、聞いとらんがね。県道のはた(端)に駐輪しとくわけにいかんがね。」

 
 廃線がすべてのドラマ終演というわけではありません。それはまた、別のドラマの幕開けにほかなりません。


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