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名鉄揖斐線・廃線物語 叙情的写真集10 
 モ510 −旧美濃駅−
旧美濃町線 美濃駅 (撮影日 04/12/15)
 

 すでに、1999年(平成11)年に廃線となってしまった美濃町線美濃駅は、2000年11月から美濃市の記念物として整備され、そこに、現役を引退したモ512が保存されています。(写真手前。向こう側は美濃町線で活躍した複電圧車モ601。
 
 最後は揖斐線を走っていたモ512がここに保存されているのは、この電車の前半生の活躍場所が美濃町線だったからです。
 モ510形と称された電車はモ511〜モ515の5台で、1926(大正15)年に美濃電気軌道初の半鋼製ボギー車として製造されました。
 最初は、美濃電気軌道の新岐阜−笠松間を走りましたが、すぐに美濃町線に移り、長く美濃町線電車として活躍しました。

 この電車が揖斐線に移ったのは、揖斐線が市内線との直通運行を開始した1967(昭和42)年です。
 この時、5両のうちモ511を除く4両が補助ステップを取り付けるなどの若干の改良を施されて、直通の急行電車となりました。この直通急行電車は好評を博し、翌1968(昭和43)年には大増発されました。この時、モ511とモ510形とよく似た形状のモ520形5両も「急行電車仕様」に改良されています。
 1980年代後半に新型車両が導入されるまで、揖斐線の花形でした。

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