現物教材 世界史14 |
蒸気機関車シリーズ第二弾は、ご存じ「鉄道の父」、イギリスのジョージ・スティーヴンソンのロケット号です。この蒸気機関車は、リヴァプール-マンチェスター鉄道の開業1年前の1829年に、同鉄道のレインヒルで行われた機関車トライアル(コンテスト)で優勝し、翌年の営業時の機関車の原型となったものです。 |
写真14-01 鉄道の父、スティーヴンソンのロケット号のプラモデル(撮影日 13/01/07) |
カラーリングは、ロケット号の本物ではなく、イギリス・ヨークにある国立鉄道博物館(NRM, National Railway Museum)にあるレプリカに準じてなされています。当時は、こんなに鮮やかな黄色の塗装ではありませんでした。 |
全体のボリュームが大きくなりますから、次の順序で説明します。
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この教材は、プラモデル「1829 STEPHNSON ROKET legend of Railroading」(1/26)です。 |
写真14-02・03 パッケージとパーツ (撮影日 12/11/12) |
外国製のプラモデルを組み立てる苦労話は、「トレヴィシックの機関車」を組み立てた時の日記に書きました。 |
以前に、高校の世界史の教科書でスティーヴンソンの業績がどのように説明されているかを確認しました。表にまとめると、次のようになります。 |
各教科書によって、試作・製作、実用化・試験走行、本格的実用化・営業鉄道など、使用している用語がまちまちで、どんな事実を反映しているかは、簡単には想像できません。 |
長い引用になりましたが、新版では少し記述がに変化がありましたが、すごくわかりやすくなったとはいえません。 |
補足しながらもう一度確認します。地図もご確認ください。 |
【スティーヴンソンが1814年に作成した機関車】 |
【1825年のストックトン・ダーリントン鉄道 ロコモーション号】 |
【1830年のリヴァプール-マンチェスター鉄道 ロケット号】 |
こうしてみていくと、蒸気機関車と鉄道の開通について模範的な文章を書けば次のようになるでしょうか。 |
写真14-04・05 ガラスをたくさん取り入れた現在のリヴァプール・ライムストリート駅 (撮影日 10/11/13) |
地震の心配がないイギリスでは、ガラスをふんだんに取り入れた建築物が多く見られます。 |
では最後に、プラモデルの写真を見ながら、ロケット号の特色をいくつか紹介します。 |
写真14-06 ロケット号右側中央部 (撮影日 13/01/07) |
ストックトン・ダーリントン鉄道の際のロコモーション号は、古典的蒸気機関のイメージそのままに、ボイラーの上に二つのシリンダーが縦置きになっているものでした。 |
写真14-07・08・09・10 ロケット号各部 (撮影日 13/01/07) |
ロケット号の発展型の機関車が、プラネット号です。リヴァプール-マンチェスター鉄道の開業には間に合いませんでしたが、そのあとで投入され、主役として活躍しました。 |
写真14-11 マンチェスターの科学産業博物館(MOSI)のプラネット号模型 (撮影日 10/11/13) |
上の地図は、Google から正式にAPIキーを取得して挿入した、マンチェスターの旧リヴァプール・ロード駅の衛星写真です。 |
【ジョージ・スティーヴンソンの蒸気機関車 参考文献一覧】
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