この春、高等学校でははしか(麻疹)を巡って、一騒動あった。
昨年(2007年)の大学におけるはしかの流行に懲りた厚生労働省は、はしかの予防接種を、すべての児童・生徒がもれなく受けるように指示した。
具体的には、現在では全員が小学校に上がる前に2度接種することを義務づけているが、それを受けずに学齢を重ねてしまった生徒に対して、暫定的に中学校1年生と高校3年生に接種するように命じたのである。
このあおりを喰らって、教職員も過去にちゃんと接種しているかどうかを調べる調査が県教委からあった。調査してどうするのかは明らかではないが、本校でも養護教諭から「はしか(麻疹)の予防接種の状況調査」のアンケート用紙が回ってきた。
さて、困った。
自分が予防接種を受けたかどうかなんて、覚えているはずがない。はしかにかかったこともはっきり分からない。
県教委からの調査だから、あまりいい加減な回答もできない。
しかたなく、自分の母親(1930(昭和5)年生まれ、現在79歳。幸いなことに元気。)に聞くことにし、学校から家に電話した。
私
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「おふくろ、私、小さい頃はしかの予防接種とかやったかな?それともはしかにかかったかな?」
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母
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「はしか?ちょっとまってーよ、調べてみる。」
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私
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「頼みます。」
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といって携帯を切って、ふと疑問が湧いた。「調べるって、何を調べるの?」
家に戻って早速聞いてみた。
私 |
「調べるって、何を調べたの?」 |
母 |
「これにきまっとるがね。」 |
母はさも当然そうに、下の写真の物件を見せた。
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