2014-02
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151 2014年02月16日(日) 柳ヶ瀬に面白い店を見つけました。「鉄道カフェはるか」です。   

 2014年2月14日(金)の 『朝日新聞』の地方版(竹下由佳記者の記事、いつも世話になっています)に岐阜市の柳ヶ瀬にある喫茶店が取り上げられていました。「鉄道ファン憩いのカフェ」という見出しで紹介されていたのは、「鉄道カフェ はるか」です。
  ※岐阜市徹明通1丁目19番地 058−265−7281 鉄道カフェ はるか http://traincafe-haruka.com/

 早速、その日の夜に、宴会のあとのバスの待ち時間を利用して、行ってきました。


 写真−01 鉄道カフェはるか 中央の3階建てのKASAHARAビルの2階です (撮影日 14/02/14)

 手前の広い通りは、徹明通(国道157号線)。写真右手すぐに徹明町の交差点があり、右端に映っているのは、ドンキホーテ(旧名鉄メルサ)の建物です。柳ヶ瀬商店街の南東角、神田町通りのバス停も至近で、立地は最高です。


 前掲朝日新聞の記事に、「(店の)目の前の通りには、2005年4月に廃止された名鉄の路面電車の「徹明町駅」があった。店内には常連客がもってきてくれた路面電車の写真が飾られており・・」とあり、店長の「かつての路面電車に思いをはせてもらえれば」とのコメントがあります。
 かつて、→「名鉄揖斐線廃線物語」をアップした私としては、ついでに、そのころの写真も掲載しておきます。

 写真−02 上、2004年10月の徹明町交差点 2両のモ780形がすれ違っています。(撮影日 04/10/10)
  鉄道カフェはるかがある、徹明通1丁目の10年前の様子です。徹明町交差点の東側からの撮影です。交差点北西角のビルは、この時は名鉄メルサでしたが、現在はドンキホーテです。

 写真−03 左鉄道カフェはるかの前にあった路面電車「徹明町」駅の表示板。(撮影日 04/10/09)
 後ろの建物は、現在の「じゅうろくてつめいギャラリー」です。歴史的な建造物です。
 



 写真−04 左上 徹名通りの北側からの撮影。2階の電気がともっている部屋が鉄道カフェはるかです。入り口は、写真右端です。この日は雪が降ったこともあり、歩道に人影はありません。

 写真−05 右上 建物の入り口には看板があります。

 写真−06 左下 階段を2階へ上がった入り口です。ビルは以前は事務所かなんかだったようで、入り口はカフェっぽくありません。(^.^)


 店内に入ってみると、およそ喫茶店らしくないレイアウトになっています。

店長

「いらっしゃいませ。周りのお好きな席にお座りください。」

「今日の朝日新聞の記事を読んで来ました。」

 店長 「ありがとうございます。そういう片は、お客様で3人目です。」 
  「私、自分でHPを作っていますので、もしよろしければ、写真を撮らせていただいて、お話を聞いて、紹介したいのですが。」 

店長

「そうですか、それはよろしくお願いします。」 

 お店は、普通の喫茶店にあるような4人座りのテーブルとかはなくて、中央にNゲージの鉄道模型セットが、で〜んと主役を占めていて、客はその周囲の席に座るようになっています。
 私が入店したのは、金曜日の8時20分頃でしたから、お客さんは他には若い男性が1名いたきりで(その方もすぐに帰られました)、その分店長の新宮(しんぐう、40歳)さんから、たくさんのお話を聞くことができました。


 写真−07 店内の中央には、主役のNゲージの鉄道模型ジオラマセットが鎮座しています。(撮影日 14/02/16)

  このページを見られる方は鉄道ファンばかりではありませんので、ますNゲージの解説をします。
 Nゲージとは、直接には、鉄道模型の線路サイズのことです。
 鉄道模型の規格にはいくつかの種類がありますが、Nゲージは、線路の内側の幅(軌間)が9mmの模型です。Nは9すなわち「nine」を意味します。
 日本のJR線など在来線は、軌間が1067mmですから、縮尺は9/1057、つまり、1/117となります。しかし、Nゲージの車両の方は、実際には、1/150の縮尺率で製造されています。ただし、新幹線は、もともと軌間が1435mmですので、車体幅も大きくなっており、Nゲージに縮小する際は、1/160で製造されています。

 さて、ここの主役のジオラマです。その規模は、2.6m×4.4mで、前述の「朝日新聞」の記事によると、投資額は、100万円になるそうです。一度にたくさんのお客さんが楽しめるように工夫してあります。
 ジオラマは大きく開けると3つの「路線」から構成されています。
 一番大きく外周を回る@〜Cの地上線が4線、新幹線駅を想定した高架線D・E、そして、内側をやや小さく回るI・J・Kの地上線が3本と、合計9本の線路が設定されています。
 


「新聞を読みましたが思い切った決断でしたね。もとはバスの運転手をしておられたとか。」

店長

「そうです。JRバスの遠距離路線の運転手をしていました。不慣れな事務系職場に異動したのをきっかけに、転職しました。。」

「屋号の「はるか」というのは。関空へ行く特急の名前だそうですが、なぜまたはるかなのですか?」 

 店長

「私はもともと関西の出身ですので、はるかにはなじみがありました。生まれた自分の娘にはるかという名前を付けようとしたのですが、姓名判断の相性がよくなくて断念しました。今回、店の名前でやっと、「はるか」が実現したというわけです。」 

 店内には、鉄道ファンや、家族連れが楽しめる工夫がたくさん盛り込まれています。


 写真−08・09 これはレンタル車両です。 (撮影日 14/02/14)

 店内には自分の所有の車両を持ち込んで走らせることができます。線路の長さによって「ジオラマ使用料」が設定されていて、上の写真7の@〜C番線は10分間100円、D・E番高架線は同150円、I〜K番地上線は同50円です。
 また、車両をもたずにふらっと入った方が運転したくなった場合は、写真のレンタル車両が用意されています。本格的な長編制車両もあります。
 


 写真−10・11 ずらり並んだコントローラー。無線式で自分の席から運転ができます。 (撮影日 14/02/14)


 写真−12・13 新幹線駅は、16両編成が停車可能。本格的です。(撮影日 14/02/14)


 
 写真−14・15・16
 岐阜におなじみの車両群
 ・揖斐線のモ510形
 ・美濃町線のモ600形など
 ・樽見鉄道のモレララッピングのレールバス車両

  


 写真−17・18 子どもさん用のコーナー もちろんプラレールがたくさんあります (撮影日 14/02/14)


 言い忘れましたが、喫茶店ですから、普通の飲み物(含むアルコール)や、カレーライス、エビピラフなどの軽食があります。

「閉店時間は本当に22時(午後10時)ですか?」

店長

「そうです。最近の柳ヶ瀬は店じまいが早くて、8時には人がいなくなってしまいます。うちは、10時までやります。今日みたいに、宴会後の2次会でも何でも、おいでください。」

「いいですね。また来ます。」 

 さらに話をしていくと、なんと店長は、私が以前勤務していた学校の卒業生であることが判明しました。世の中、いろいろなところにご縁はあるものです。ますます応援しなければ行けません。

 皆さんも是非、一度お寄りください。楽しめますよ。


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