2012-10
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139 2012年06月18日(月) 名古屋市市政資料館での結婚式と我が家で「狩猟」する小動物    

 6月17日(日)に、職場の若い方に招かれて、結婚式に行ってきました。
 この年になると、結婚式で仲人をしたり、職場の上司としてスピーチをしたりすることはよくあることですが、今回はちょっと趣向が異なる
珍しい結婚式でしたので、簡単に報告します。
 名古屋市の中心部、名古屋城の近くに、
名古屋市市政資料館があります。結婚式はその公開の場でおこなわれたのです。


 上の地図は、Google から正式にAPIキーを取得して挿入した、名古屋城南部周辺の地図です。中央に、愛知県庁本庁舎・名古屋市役所があり、その東側の通りに、名古屋市市政資料館があります。
 地下鉄名城線市役所前駅から歩いて7分です。


 名古屋市市政資料館というのは、その名の通り、名古屋市の公文書館としていろいろな文書等を保存・閲覧・展示するための施設です。「新編名古屋市史」の資料編の編纂もおこなっています。

 「そんなところで何故結婚式を?」
と不思議に思われるでしょうが、その秘密は、この建物の市政資料館の建物の古さにあります。 


 写真-01 名古屋市史製資料館外観(撮影日 12/06/17)

 どうですか、この古い厳かな外観。
 そうなんです、
名古屋市市政資料館の建物は、とてもレトロな、建物それ自体に価値のあるものなのです。今は資料館となっていますが、この建物は本来、名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所庁舎(控訴院は現在の高等裁判所に相当)として、1922(大正11)年9月に完成したものです。今から90年前の建物です。
 戦後は裁判所制度が改正されましたので、名古屋高等裁判所及び地方裁判所として使用されてきました。しかし、建物の老朽化によって、1979(昭和54)年に裁判所が中区三の丸一丁目に移転し、この時点でこの建物の使命は終わりとなりました。当初は取り壊される予定でしたが、戦時中の名古屋空襲の被災も免れたこの建物の保存する動きが高まりました。
 この結果、文化庁によって
重要文化財に指定(1984年)されるとともに、名古屋市市政資料館として存続することが決定され、一部改修の上、1989(平成元)年10月に新たに開館しました。
 正面中央にドーム屋根の塔屋を設けたこの建物の設計は、
ネオ・バロック様式と呼ばれるものだそうです。3階建で、赤い煉瓦壁と白い花崗岩の色調の対比が美しい建物です。
  ※「名古屋市史製資料館年報 第19号(平成22年度)」
   http://www.city.nagoya.jp/somu/cmsfiles/contents/0000010/10347/nenpou22.pdf 
 


 写真-02・03 名古屋市市政資料館 (撮影日 12/06/17)

 左:玄関上部の厳かな飾り物。 右:玄関ホール。 


 この建物を、The Bankers Club というところが結婚式に利用することをプランニングし、挙式料157,500円でプロデュースしているのだそうです。
 ※The Bankaers Club http://www.bankers-wedding.com/index.php?id=74


 写真-04・05 宣誓 (撮影日 12/06/17)

 左:花嫁が宣誓台の前に上がってきました。ウェディングドレスの長い裾が階段に長く伸びて、大変美しい光景です。
 右:新郎・新婦による結婚の宣誓。いわゆる、「人前結婚」です。手前の方は司会者の女性です。
 2階の回廊では、ご家族・ご親族、友人などが祝福しています。ただし、およそ3分の1ほどは、この日にたまたま資料館に来館した利用者(または観光客)の方々です。そういう意味では公開の結婚式です。
 


 写真-06・07 署名 (撮影日 11/12/19)

 左:署名。このあと、結婚式参列者代表として私も署名しました。重要な証人です。
 右:この階段が、この「結婚式場」の最大・最高の舞台装置です。階段の下で祝福しているのは、ほとんど一般の方です。
 


 ご家族・ご親族・友人、そして今日たまたま資料館へやってきた利用者・観光客・・・、たくさんの方に祝福された新郎・新婦でした。
 末永く、お幸せに。


 結婚式のおめでたい話から、いきなり、我が家の小動物の話へと移ります。
 私は、一応岐阜市に住んでいますが、自宅は中心部からは約10km、自動車で25分ぐらいの自然豊かな「田舎」にあります。郊外の田園地帯に住んでいるだけで、市街地に住んでいるよりは自然は充分豊かになりますが、私の家の場合、さらにそれに加えて、直ぐ西側に「裏山」があることが、その豊かさをさらに何倍にもしてくれます。


 写真-08 船来山 岐阜市と本巣市の境にある独立丘陵・船来山 (撮影日 04/12/30)

 この丘陵から発見される古墳については、一度紹介したことがあります。→日記:「『わかりやすい岐阜県史と船来山』」
  http://miraikoro.3.pro.tok2.com/education/education018.htm
 

 写真-09・10 船来山 (撮影日 左:06/06/14  右:12/06/18)

 左:初夏、ツブラジイの華が咲き、山が黄金色に。 
 右:我が家の2階から写した船来山中央部。この道沿いの水路も豊かな自然を提供していくれます。以前は網戸に蛍が飛んできたこともありました。
 


 4月は、裏山にいるホトトギスが鳴き声で楽しませてくれました。
 最初は、「ホーホケキョ」とはうまく泣けません。「ホー」と伸ばす部分がうまくつながらなかったり、「ケキョ」の部分が薄れてしまったりなどなど・・・。
 しかし、4月の下旬には、うまく鳴けるようになり、晴天の日の朝6時頃など、やかましくて目が覚めてしまうぐらいになります。
 また、5月になると、ホトトギスの声も聞こえてきます。
 
 さて、今日のレポートの主役は、鳥さんではありません。
 初夏になると、我が家で「狩猟」をおこなう小動物が2種類います。まずは、
カエル君です。


 写真-11・12 我が家の玄関が「狩り場」 (撮影日 12/06/08)

 左:玄関の上部に密かに狩猟者が這い上っていきます。
 右:吸盤のついた手をいっぱいに広げてへばりついています。カエルの種類には詳しくありませんが、アマガエルでしょうか?
 


 玄関の明かりがついている間、蛾などの虫が集まってきます。
 それを狙って一匹の
カエル君が灯りの近くに忍び寄っていきました。垂直の壁を上り、屋根の部分を慎重に匍って、戦闘配置に付きます。


 写真-13・14 戦闘配置 (撮影日 12/06/18)

 残念ながら、この日は、狩りの場面を撮影できませんでした。このあと、このカエル君は、狩りに失敗して地面に落下し、慌てて逃げていってしまったからです。決定的瞬間は、また後日狙いたいと思います。 


 もう一匹のハンターは、次の写真です。


 写真-15 台所にいる狩猟者 (撮影日 11/07/19)

 どこに狩猟者がいるかわかりますか?

 2匹目の狩猟者は、灯りの付いた台所の窓の外にへばりついている、ヤモリ君です。
 これまた、外から灯りにつられて集まってくる蛾や小虫を狙っています。先のカエル君よりは、場所的にこちらの方が、賢い待ち伏せの仕方です。


 写真-16・17 ヤモリ君 (撮影日 11/07/31)


 写真-18・19 ヤモリ君 (撮影日 左:11/07/31  右:11/09/05)


 このヤモリ君の写真は、いずれも昨年のものです。6月の終わりから、9月のはじめにかけて、この狩猟場にやってきました。
 この位置にヤモリ君の姿を見かけてから、もう20年以上になります。ヤモリの寿命は10年以上とのことですから、ひょっとしたら毎年同じ
ヤモリ君がやってくるのかもしれません。
 今年も、またやってくるのでしょうか?何となく愛着を感じる
ヤモリ君です。

 何か新しい展開があったら、またレポートします。 


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