2010-07 | |||
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121 2010年09月26日(日) すごい小説です。浅田次郎著『終わらざる夏』上・下 |
今年の夏も、たくさんの本に巡り会えることができました。 |
2010年9月20日に撮影した、岐阜市近郊の某本屋の店頭に置けるディスプレイの状況。『終わらざる夏』は、一番目立つ場所の一つに鎮座。左下には、百田尚樹の『永遠の0(ゼロ)』がたくさん平積みになっています。 |
『終わらざる夏』は、8月の下旬に購入しました。
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この作品を読んだあと、以下の作品も読みました。
それぞれ、戦記記録・ノンフィクション・小説と終戦後の占守島の戦いの謎に迫ったいい作品です。全部読むと占守島の戦いとソ連参戦やスターリンの企図が、はっきりわかります。 |
地図01は、1945年8月の千島列島周辺の動きです。 |
※この地図02は、上記の中山1995年、大野2008年の両書に掲載の地図、記載事項を参考に作成しました。 |
ソ連軍は、日ソ中立条約を一方的に破棄して宣戦布告をしたばかりか、俗っぽく言えば、「戦争後の分け前」を増やすために千島列島に侵攻してきました。
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この作品は、登場する主役の多くの将兵が死にます。その意味ではハッピーエンドの作品ではありません。しかし、「人間いつかは死ぬとしたら、生きた証に何を残していけばいいのか」という、究極のそして非日常的な疑問に、ごく自然に答えを出してくれます。 |
「 赤、白、黄色、青、紫。捺し花は夏の匂いとともに命をとどめていた。 |
読書の秋です。是非お手元に。 |
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