2010-02
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116 2010年02月02日(火) 映画「ゴールデン・スランバー」、なかなか見事でした。    

 二日前に日記を書いたばかりですが、次週まで待ちきれずに、すぐに書きたくて、これを書いています。
 1月31日の日曜日の午後、妻と二人で、1月30日に封切られた、
東宝映画「ゴールデン・スランバー」(監督中村義洋、原作伊坂幸太郎、主演男優堺正人、主演女優竹内結子)を見てきました。いつものとおり、本巣市のモレラ岐阜にあるTOHOシネマで見ました。例によって、「夫婦どちらか50歳以上」割引を使って、二人で2000円です。

 何度も書いていますが、私たちは1ヶ月〜2ヶ月に一度ぐらいの割合で、映画館に行きます。
 前回映画鑑賞記を書いたのは、2009年の6月ですが、その間にも、「
剣岳 点の記」・「さまよう刃」・「沈まぬ太陽」などいくつも映画を見ました。しかし、いずれも、このページにあえて書こうと言うほどの感動は得られませんでした。

 ところが、ところが、今回のはすごいです。 まず、端的に評価を示します。

「ゴールデン・スランバー」
お薦め人 お薦め度
(3点満点)
コ  メ  ン  ト

★★★  途中も興奮、エンディングのおさめ方は見事。本当にいい気分になれる映画。

妻(53歳)

★★★  なんかとてもハッピー。

 久しぶりの二人とも満点です。満点は、2009年春の「おくりびと」以来です。
 
 ストーリーです。
 仙台市で普通に宅配会社運転手をしている30歳の
青柳雅春(堺)は、ある日突然、首相の暗殺犯人にされてしまいます。途方もない発想ですが、彼を罠にはめた蔭の組織の準備は周到で、彼は一気に追い詰めあられます。
 彼を支えるのは、大学時代からの友人たち。しかし、友人たちがいくら頑張っても、彼がはまったワナはからはそう簡単には、逃れられそうもありません。
 ところが、青柳のこれまでの人生における誠実な生き方と、このような窮地に陥っても、いや陥ったからこそ、「
今の自分には人を信頼することだけが武器」という気持ちが、さらにたくさんの「支援者」を作り、彼を窮地から救っていきます。
 それでも、最後の15分ぐらいまでは、まだまだはらはらどきどきの連続です。
 最後の15分で、何もかもがうまく展開し、青柳にとって比較的穏やかなエンディングとなります。実は、妻が上のコメントに書いたような、「ハッピー・エンド」ではないのですが、何かいろいろな要因があって、イメージとして、すごくいい気分でエンディングを迎えられる映画なのです。(実は、この「イメージ」としてというのも、この映画の進行上のキーワードです。)

 その理由は、スタートから終わり15分前までの間に、様々にちりばめられたいろいろなシーン、いわば「小道具」が、最後の15分にすべて「いい気分」になれる形で結実していくからです。映画の細部の記憶が残っていればいるほど、そのいい気分は高いものとなります。
 本当によく構成された映画です。
 また、ちょっと出てくるだけの脇役が、とても存在感を示します。その代表が、青柳の父平一(
伊東四朗)です。「信じているんじゃない。俺は知っているんだ。」これはこの映画で最も印象の残る台詞となりました。
 樋口晴子(竹内結子)の娘、七美(北村燦來)もいい設定です。この子も大きな幸福の鍵を握っています。
 
 普通に1800円払っても、見る価値のある映画です。是非、映画館へ足をお運びください。
 最後に、別の言い方で、この映画の評価を記します。

 「
たいへんよくできました」(花丸) です。


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