江戸時代9 |
521 教科書に登場する東京の坂の名前は? | クイズ江戸時代の問題へ | 11/09/05記述 11/09/06改訂 |
その1 東京の坂について |
正解の説明の前に、東京の坂についてちょっと知識を深めます。 |
続いて、坂の名前についての分析です。 |
今は高層ビルの中に埋もれてしまっていますので、東京の坂から富士山を見ることは難しくなっています。しかし、昔は多くの場所から富士山を臨むことができ、そういう坂には、「富士見坂」という名前が付けられました。 |
写真09-01 東京の代々木のビル4階から見えた富士山。手前の山は、神奈川県と山梨県境の丹沢山系。 |
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(撮影日 07/06/15) |
その2 正解です。 |
さて正解です。正解は、次の写真の坂です。 |
写真09-02 古跡「昌平坂」、旧名は「団子坂」と言います。 (撮影日 11/08/08) |
この坂は、本郷台地の東端にある昌平坂です。日本史の教科書には、昌平坂学問所というのが記載されています。 |
上の地図は、Google から正式にAPIキーを取得して挿入した、東京都文京区湯島・千代田区外神田地域の地図です。 |
中央左上から右下へ流れるのが神田川です。左下の駅はJR中央線御茶ノ水駅です。 |
では、この坂の由来について説明します。それには、江戸幕府と儒学、その学問所についても説明を進めなければなりません。 |
写真09-03 雨の湯島聖堂。 (撮影日 07/05/25) |
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写真の左右の坂は 外神田からお茶の水の聖橋へ上る相生坂です。また、石組みの塀に沿って右上へ向かう坂が現在の昌平坂です。角の石碑が、写真09-02の「古跡昌平坂」です。私がカメラを持って立っている場所は千代田区外神田、湯島聖堂は文京区湯島です。左奥のビルは東京医科歯科大学と付属病院です。 |
写真09-04 事務棟 (撮影日 11/08/08) |
写真09-05 孔子像 (撮影日 07/06/13) |
左の写真の左手の看板の後にあるのが、3つある門の一つ、仰高門です。これは寛政の拡張以前は下の大成殿・杏壇門の真南にありましたが、拡張後、東に移されました。この門のあたりが、旧昌平坂と言われています。 |
写真09-06 杏壇門 (撮影日 11/08/08) |
写真09-07 大成殿 (撮影日 11/08/08) |
敷地の東北の角が孔子廟です。長い石段の上に入り口の杏壇門があります。さだまさしの名曲、「檸檬」の「君は湯島聖堂の白い石の階段に腰掛けて」は、この石段でしょうか。 |
写真09-08 ショップ (撮影日 07/06/13) |
写真09-09 講義案内 (撮影日 07/06/13) |
左:事務室のそばには、儒学関係のいろいろな書籍や案内が売られています。 |
写真09-10 神田川の対岸から見た湯島聖堂 (撮影日 07/06/13) |
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JR中央線御茶ノ水駅近くから撮影した対岸の湯島聖堂。聖堂の前の坂は相生坂。下を神田川が流れ、斜めに東京メトロ丸ノ内線が横切っています。 |
【昌平坂学問所・湯島聖堂 参考文献一覧】
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