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名鉄揖斐線・廃線物語 叙情的写真集10 
 モ510 −徹明町 明日は仕事−
徹明町(撮影日 04/11/13)
 

 廃線までの最後の6ヶ月間、モ513とモ514は、定期列車の代わりをすることはありませんでした。
 両電車の出番は、市ノ坪の岐阜工場で開催されたイベントに被写体として「参加」したり、日曜日や祭日に特別に仕立てられた団体電車として走ることでした。いずれも、土日祭日のみの「勤務」です。
 
 そういう時は、その前日などの夜に、黒野の待避線から市内に出動しました。その時刻は、決まって、黒野発20時43分でした。
 通常は黒野発15分ごとの電車の運行が組まれていますが、19時30分以降は、30分ごとの運行となります。そこから設定されたのが、この出発時間です。 
 写真は11月14日の団体列車としての運行に備えて、前日の13日の夜に徹明町を通過し美濃町線・田神線を経由して市ノ坪に向かうモ513とモ514です。ヘッドの表示は、「回送」となっています。
 両電車は、21時30分過ぎに徹明町のメルサ前にやってきました。
 この交差点のポイントは、通常は写真奥から右(写真左手)に回って新岐阜に向かうように設定されています。このため、運転手以外に写真の電車の前に立っているもう一人の係が、信号機合わせてポイントを切り替え、直進して美濃町線に入りました。

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