現物教材 世界史2 |
近代004 フランスの処刑台ギロチン (模型) | 目次へ| |
ギロチンは、1792年にフランスで実用化されました。ギロチンという、日本語としていかにも処刑台としてふさわしい?名前は、フランスの医学博士ジョセフ・イグナス・ギヨタン(Gillotin)のギヨタンの部分を英語読みして生まれました。 |
この2枚の写真は、いずれも東京の明治大学の別館にある、明治大学刑事博物館の所蔵品ギロチンです。 |
下は、私が見よう見まねで自作した、手製のギロチンです。本物どおりにまねをするというのは難しいので、基本的な原理は同じですが、細部はオリジナルです。日本広しといえども、授業中に手製ギロチンを登場させる教師は自分ぐらいだろうと思います。(こんなことで自慢してどうする) |
正面から見たギロチン模型 |
横から見たギロチン模型 |
ギロチンの刃の部分の拡大 |
ギロチンの刃の部分と刃を滑りおろす滑車の部分。木工技術上の一番難しい点は、刃を滑らすための支柱の内側の溝づくりです。専門的な道具ですが、溝を掘るカンナを使えばうまくいきます。刃をつるすヒモ(または鎖)は、上部横木中央の第一滑車と右端の第二滑車で支柱の横へ回され、支柱の根本に留められ仕組みです。中央写真の丸い輪で支柱に留めてありますから、はずせば、刃は落下します。 |
授業では、もちろんフランス革命のクライマックス、国王・王妃の処刑、ジャコバン派の恐怖政治のあとのテルミドールのクーデーターの所で登場します。 見せるだけでは面白くありませんから、キュウリかニンジンを「処刑」します。ちょっと太いニンジンだと、切り落とせずに残ってしまい、とても残酷な処刑になります。(+_+) |