これは、もう皆さん、おなじみの現物教材です。
写真は寛永通宝以外はイミテーションですので、コインショップや、あちこちの観光地の土産物屋さんに売っています。値段はせいぜい何百円止まりです。
本物寛永通宝も特別なもの以外は、そのくらいの値段で買えます。
但し、偽物小判の場合、ほとんどが鉄に金メッキをしたものか、真鍮製です。
真鍮製の場合は、すぐに酸化して金色ではなく黄色になってきてしまいます。ホームセンターに「真鍮磨き」と称する錆取りクリーナーが売られていますので、授業の前にはせっせと磨かないと小判らしくありません。
授業中には、小判を10枚ほど持っていって、それを高いところから机の上などに落とすと、TVなどでおなじみのあの小判が落ちた何とも言えない「ちゃらん、ちゃらん」という音(この擬声語は難しい)がして、臨場感はあります。
時代劇で庶民が使用するのは、写真の一分金・銀や、その下の単位の一朱金・銀や、さらに下の、銭(1枚が1文)です。これらの通貨の単位については、クイズ近世の「江戸時代、窃盗で死刑にならない金額の上限は?」で説明しています。
※江戸時代の通貨の単位などの詳しい説明もクイズのページをどうぞ。
さて、これが本物なら、骨董品として相当値がはるものであることは間違いありません。インターネットで調べた、京都市右京区嵯峨野の「嵯峨野古銭」店のリストには、次のようになっていました。
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慶長小判 |
2,500,000 |
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天保二朱金 |
8,000 |
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享保小判 |
750,000 |
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文政一朱金 |
110,000 |
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天保小判 |
260,000 |
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明和二朱銀 |
30,000 |
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万延小判 |
180,000 |
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嘉永一朱銀 |
4,000 |
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慶長一分金 |
320,000 |
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享保丁銀 |
500,000 |
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享保一分金 |
90,000 |
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享保豆板銀 |
12,000 |
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天保一分金 |
63,000 |
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安政豆板銀 |
7,000 |
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安政一分銀 |
7,000 |
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寛永通宝(無背) |
2,000 |
う〜ん、本物は結構高いものです。
※京都市右京区嵯峨野秋街道町35-6-210 嵯峨野古銭 TEL 075-873-1112
URL http://www.saganokosen.jp/index.html
電話での私のいろいろ煩わしい質問に親切にお答えいただき、ありがとうございました。 |