現物教材 日本史12


近世 006 「江戸時代コインセット」                        |現物教材:目次:日本史 |


 これは、もう皆さん、おなじみの現物教材です。
 
 写真は寛永通宝以外はイミテーションですので、コインショップや、あちこちの観光地の土産物屋さんに売っています。値段はせいぜい何百円止まりです。
 本物寛永通宝も特別なもの以外は、そのくらいの値段で買えます。

 但し、偽物小判の場合、ほとんどが鉄に金メッキをしたものか、真鍮製です。
 真鍮製の場合は、すぐに酸化して金色ではなく黄色になってきてしまいます。ホームセンターに「真鍮磨き」と称する錆取りクリーナーが売られていますので、授業の前にはせっせと磨かないと小判らしくありません。

 授業中には、小判を10枚ほど持っていって、それを高いところから机の上などに落とすと、TVなどでおなじみのあの小判が落ちた何とも言えない「ちゃらん、ちゃらん」という音(この擬声語は難しい)がして、臨場感はあります。
 
 時代劇で庶民が使用するのは、写真の一分金・銀や、その下の単位の一朱金・銀や、さらに下の、銭(1枚が1文)です。これらの通貨の単位については、クイズ近世の「江戸時代、窃盗で死刑にならない金額の上限は?」で説明しています。
  ※江戸時代の通貨の単位などの詳しい説明もクイズのページをどうぞ。

 さて、これが本物なら、骨董品として相当値がはるものであることは間違いありません。インターネットで調べた、京都市右京区嵯峨野の「嵯峨野古銭」店のリストには、次のようになっていました。

 
慶長小判 2,500,000 天保二朱金 8,000
享保小判 750,000 文政一朱金 110,000
天保小判 260,000 明和二朱銀 30,000
万延小判 180,000 嘉永一朱銀 4,000
慶長一分金 320,000 享保丁銀 500,000
享保一分金 90,000 享保豆板銀 12,000
天保一分金 63,000 安政豆板銀 7,000
安政一分銀 7,000 寛永通宝(無背) 2,000

 う〜ん、本物は結構高いものです。
  ※京都市右京区嵯峨野秋街道町35-6-210 嵯峨野古銭 TEL 075-873-1112
    URL http://www.saganokosen.jp/index.html
    電話での私のいろいろ煩わしい質問に親切にお答えいただき、ありがとうございました。