現物教材　世界史５

現代002　　オサマ・ビン・ラディンの”ＷＡＮＴＥＤ”　ｂｙ　ＦＢＩ　　　 　　　　　　　　　　　　　　　｜　目次へ｜

　これがかの有名な、ＦＢＩが作成したオサマ・ビン・ラディン氏の指名手配書です。　
　オサマ・ビン・ラディンといえば、一般の方には、、あの２００１年９月１１日のワシントン・ニューヨーク同時多発テロ事件から意識され始めましたが、実はこれは、その事件の前にＦＢＩが作成したものです。

　彼がお尋ね者になっている理由は、この指名手配書の写真の下の行に次のように書かれています。

「Ｕｓａｍａ　Ｂｉｎ　Ｌａｄｅｎ　ｉｓ ｗａｎｔｅｄ　ｉｎ
ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ　ｗｉｔｈ　ｔｈｅ　Ａｕｇｕｓｔ ７．１９９８，
Ｂｏｍｂｉｎｇｓ ｏｆ ｔｈｅ　Ｕｎｉｔｅｄ　Ｓｔａｔｅｓ
ｅｍｂａｓｓｉｅｓ　ｉｎ　Ｄａｒ Ｅｓ Ｓａｌａｍ，Ｔａｎｚａｎｉａ
ａｎｄ　Ｎａｒｏｂｉ，Ｋｅｎｙａ．Ｔｈｅｓｅ　ａｔｔａｃｋｓ　
ｋｉｌｌｅｄ　ｏｖｅｒ　２００　ｐｅｏｐｌｅ」

　つまり、１９９８年に起こった、タンザニアの首都ダルエスサラームとケニアの首都ナイロビのアメリカ大使館同時爆弾テロに関与したという罪状からです。

　ＦＢＩは、５００万ドル（約６億円）の報酬を払うというのですが、別に彼を直接捕まえてくれといっているのではありません。

「ｆｏｒ　ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ　ｌｅａｄｉｎｇ　ｄｉｒｅｃｔｌｙ　ｔｏ　
ｔｈｅ ａｐｐｒｅｈｅｎｓｉｏｎ　ｏｒ　ｃｏｎｖｉｃｔｉｏｎ　ｏｆ
Ｕｓａｍａ　Ｂｉｎ　Ｌａｄｅｎ」

　とありますから、直接に逮捕や有罪の証拠となる情報について、５００万ドルを払うというのです。
　たとえば、「うちの隣にビン・ラディンがいる」という情報で、彼が捕まれば、それで５００万ドルということでしょう。

　このポスターは、これまた、ヤッフー・オークションで、２５００円で落札しました。
　この画像は、インターネット掲載用のため、３０キロバイトほどの粗い画質にしてありますので、大きく拡大するにはちょっと堪えられません。

　もし、ご入り用の方があれば「ご意見用メール」で遠慮なく連絡下さい。もう少し、画質の高いファイルをメールでお送りします。

　これも含めて、「アメリカとイスラム」については、まもなく、特集を作成します。

現代003　　イラク紙幣サダム・フセイン肖像入り　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　目次へ　｜

　イラクの紙幣、上の二つがが２５ディナール、下が５ディナールです。


　
　フセイン大統領就任以後のイラクの年表です。

1979

7

サダム・フセイン大統領に就任（42歳）

80

9

イラン・イラク戦争開始

88

3

北部のクルド人に対し化学兵器を使用

88

8

イラク・イラン戦争停戦

90

8

イラク軍、クウェート侵攻

91

1

湾岸戦争開始

2

湾岸戦争終結

3

イラク全土の反政府暴動発生


　フセインが自分自身の顔を紙幣に印刷させたのは、１９８６年の２５ディナール札です。一番上の紙幣です。最初の紙幣のせいか、他の２枚より豪華に見えませんか？

　それ以後、イラクの紙幣の裏側はみんなフセインになったようです。

　今、ヤッフーオークションでは、さまざまなイラク紙幣が売り出されていますが、１００００も、２５０も、１００も、５０も、ディナール札には、みんなサダム・フセインが、印刷されています。
　フセイン紙幣は、今まで、全部で１２種類発行されました。

　みんなフセインの顔です。不気味なものです。

　これも含めて、「アメリカとイスラム」については、まもなく、特集を作成します。