現物教材 政治5 |
政治005 原子力潜水艦模型 |現物教材:目次:現代社会へ | | ||||||||||||||||||
原子力潜水艦の模型(プラモデル)です。
まずは、プラモデルの紹介です。 ※白熊と原子力潜水艦の写真はこちらです。 |
アメリカ弾道ミサイル原子力潜水艦オハイオ型
※ドラゴン社のプラモデル(05/05/15現在価格 2980円) |
旧ソ連弾道ミサイル原子力潜水艦タイフーン級(NATO名、ソ連名はアクラ級) ※ドラゴン社のプラモデル、ドイツのレベル社にもおなじ製品有り(05/05/15現在価格 3360円) |
<商品入手> |
1 冷戦時代の米ソ潜水艦 | このページの先頭へ | | ||||
この二つの潜水艦が作られたのは、米ソ冷戦時代の末期で、その建造は米ソの核をめぐる戦略における象徴の一つでした。
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アメリカSSBNオハイオ級 1981年から1997年まで合計18隻完成 射程8000キロのトライデントミサイル24基搭載
※参考文献C・D・Eより |
<ソ連のSSBN タイフーン級> |
ソ連SSBNタイフーン級 1981年から1989年まで6隻就役
※参考文献C・D・Eより オハイオ級と比較すると、全長はほぼ同じであるが、最大幅はタイフーン級が約2倍であり、そのため排水量もオハイオ級よ7000トンも多くなっています。 |
2 冷戦後の米ロ核戦略と潜水艦 | このページの先頭へ | | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
@核軍縮 つまり、オハイオ級とタイフーン級は、米ソ冷戦時代の核戦力競争の産物でした。
しかし、1980年代は、それ以前のような無制限の核開発競争の時代ではなく、核軍縮へと米ソ両国が歩みよりつつあった時代でもありました。 、SALTU)に続いて戦略兵器削減交渉が行われ、史上初の核軍縮条約である中距離核戦力(INF)全廃条約も締結された。(横注 米ソは1991年に戦略核兵器を削減する条約(第一次戦略兵器削減条約:STARTT)に調印、さらに、1993年には、戦略兵器の弾頭数を削減する条約(STARTU)が米ロ間で調印され、現在、STARTV交渉のための準備が行われている。)」
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では、ロシアの潜水艦の方はどうなっているのでしょう。タイフーン級は今も健在でしょうか? @ロシアの核戦略 ソ連崩壊後、ロシアの核戦略は次のように推移していきました。 ※この部分は冒頭の参考文献BのP99〜161を参考にしました。
Aロシアの潜水艦 ソ連時代の1980年代、ソ連海軍は、合計400隻にも上る潜水艦を保有していました。
ロシア海軍は、2001年春のビジョンでは、将来保有すべき潜水艦戦力を、弾道ミサイル搭載艦SSBN12〜15隻、原子力攻撃型潜水艦50隻、通常動力攻撃型潜水艦35隻としています。しかし、現在の経済力ではこれすらも実現は難しいと言われています。 米ソが核戦略に関して軍縮を進めることは、まあ、1980年代までの大量報復による抑止という不気味な時代よりは、ましになったといえるでしょう。
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